ハクビシン

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ハクビシン(白鼻心,Paguma larvata)とは、食肉目ジャコウネコ科の哺乳類である。

形状[編集]

体長は50から60cn。尾長は40cmくらい。

体の大部分は灰茶色で、頭と足の先、尾は黒く、両目の下と耳の根元に白い模様がある。

生態[編集]

日本を含む東南アジアからアフリカに分布する。

雑食性で、ネズミ昆虫カニ果実木の葉蜜柑枇杷の実を食べる。

日中は岩穴や樹洞で過ごし、夜間に活動する。

春秋に、子供を2~4匹ほど生む。

日本のハクビシン[編集]

第二次世界大戦後、増加しており、近年は都市部に現れるようになっている。

この影響で、庭木を荒されたりしている。

在来種か外来種か[編集]

ハクビシンは在来種説と外来種説がある。

外来種説
化石や遺跡から見つかっていない。
生息地は飛び地で、こrうぁよくある外来種の生息域パターンである。
在来種説
雷獣としてハクビシンが描かれている。
化石や遺跡で見つからないのは、まだ見つかっていないだけである。

遺伝子解析[編集]

2010年の研究によると、日本のハクビシンは台湾の個体が持つmtDNAタイプを持つ事が分かり、少なくとも一部の個体は台湾由来であると判明した[1]

同年に発表された論文で、シトクロムb分析では、日本東部の個体群は台湾西部に由来し、日本西部の個体群は台湾東部が原産地であるとされた[2]

シトクロムbハプロタイプ分析において、東日本のものは、三系統に分かれ、放流されたのは1回では無く、複数回の可能性が高いとされた。

出典[編集]

  1. 増田隆一「ハクビシンの多様性科学」、『哺乳類科学』第51巻第1号、日本哺乳類学会、2011年、 188-191頁、 doi:doi.org/10.11238/mammalianscience.51.188
  2. Ryuichi, Masuda; Liang-Kong, Lin; Kurtis Jai-Chyi, Pei; Yen-Jean, Chen; Shih-Wei, Chang; Yayoi, Kaneko; Koji, Yamazaki; Tomoko, Anezaki et al. (2010). “Origins and founder effects on the Japanese masked palm civet Paguma larvata (Viverridae, Carnivora), revealed from a comparison with its molecular phylogeography in Taiwan”. Zoological science 27 (6): 499-505.