野辺地町

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野辺地町
日本国旗.png日本
地方東北地方
所属青森県上北郡
人口1万2352 人
面積81.59 km2

野辺地町(のへじまち)は、青森県上北郡に属する町である。青森県の東部・下北半島の西の基部に位置し、町域は野辺地湾に沿って弓なりに湾曲している。

概要[編集]

歴史で見ると、この地は江戸時代弘前藩の重要な交易港として繁栄したことで知られている。そのため、江戸時代後期には日本最古となる灯台(常夜燈)も建設されているほどである。野辺地には日本海航路の拠点として千石船が出入りし、長崎大坂方面をはじめ、関東北海道とも交易して藩の浜役所、湊役所まで置かれて大いに繁栄した。しかし明治時代になると航路の変更により急速に衰退した。現在では東北本線がここで大湊線を分岐し、野辺地駅が下北半島の交通の基点となっている。

[[夏]には冷たい偏東風の影響を受けやすいうえ、には積雪が多いという気象条件のため、米作には向いていない土地で、畑作による農業が主となっている。山地部からは木材が切り出されたりもしている。

見どころとしては常夜燈公園のほか、町域の西境にそびえる標高720メートルの烏帽子岳の北麓にある馬門温泉、斜面にはスキー場もあり、他に愛宕公園や県の史跡に指定されている藩境塚一里塚、県の重要文化財である阿弥陀如来立像を所蔵する海中寺などがある。

人口の変遷[編集]

平成8年(1996年3月31日住民基本台帳によると、当時の人口は1万7024人。令和3年(2021年3月1日の人口は1万2352人である。

姉妹都市・提携都市[編集]

国内[編集]

産業[編集]

上北郡北部地域(東北町の千曳以北地域、横浜町六ヶ所村)および東津軽郡平内町の政治、商業の中核を担っていたが、情報化による官庁・事業所の再編、道路の高規格化に伴う町の重要度の低下を主因として過疎化が急速に進んでいる。

漁業[編集]

主要海産物はホタテ養殖である。

  • 野辺地漁港
  • 有戸漁港

酪農[編集]

  • 有戸地区

商業[編集]

マエダストア・マックスバリュ[1] 等の食品スーパー、かんぶん・サンデー等のホームセンター、ハッピードラッグ薬王堂スーパードラッグアサヒ等のドラッグストアなど。

郵便[編集]

  • 野辺地郵便局(集配局) (84008)
  • 有戸簡易郵便局 (84756)
  • 野辺地駅前簡易郵便局 (84772)
  • 馬門簡易郵便局 (84766)

地域[編集]

人口[編集]

平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、5.52%減の13,524人であり、増減率は県下40市町村中15位。テンプレート:人口統計

所轄警察署[編集]

所轄消防署[編集]

教育[編集]

高等学校[編集]

中学校[編集]

小学校[編集]

その他学校[編集]

  • 野辺地工学専門学校

金融機関[編集]

その他主要機関[編集]

それまで受信環境がよくなかった野辺地地区に2000年(平成12年)1月に開設された。

電気[編集]

かつて野辺地町には電燈会社があった。1912年(明治45年)7月事業許可を受け[2] 1913年(大正2年)5月に野辺地電気を設立[3]。1914年(大正3年)7月に事業開始[4]、発電所は持たず[5] 七戸水電より受電。送電区域は野辺地町[4]

交通[編集]

鉄道[編集]

高速バス[編集]

路線バス[編集]

道路[編集]

地域高規格道路
一般国道
主要地方道
一般県道

港湾[編集]

  • 野辺地港:現在定期航路は存在せず。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

  • 常夜燈公園:常夜燈(後記)周辺の道路・公園整備が進められ、常夜燈公園として完成している。
  • 野辺地八幡宮 〔笹館〕本殿、末社金刀比羅宮本殿(県重宝)
  • 愛宕公園:町を一望する事が可能である。町制100年の際に再整備され、コミュニティーサンター・ゲートボール場・広場・駐車場などが整備された。公園内には石川啄木歌碑、愛馬花鳥号の像(後記)、忠魂碑が存在する。
  • 十符ヶ浦海水浴場(とふがうらかいすいよくじょう)
  • 野辺地防雪原林:国内最初の鉄道防雪林
  • 馬門温泉:一軒宿のまかど温泉富士屋ホテル、まかど温泉スキー場がある。
  • 野辺地祇園祭(その起源は上方にあるとされ、北前船交易とともに運ばれてきた祭事。名称は京都祇園祭に由来するものと考えられる。)
  • ホットジャズINのへじ
  • 町立歴史民俗博物館〔野辺地〕

特産品[編集]

郷土料理[編集]

野辺地を舞台にする作品[編集]

  • 文芸作品
    • 街道をゆく三 陸奥のみち肥薩のみち』 野辺地湊の章(司馬遼太郎)
    • 菜の花の沖 第4巻』(司馬遼太郎) 主人公高田屋嘉兵衛が野辺地湊に逗留、野辺地に高田屋の支店を置く。
    • 『街道をゆく 北のまほろば』(司馬遼太郎)
    • 『ブルー・スノウ』(川田拓矢、近代文芸社、2003年6月)

出身著名人[編集]

脚注[編集]

  1. マックスバリュ野辺地店はかつて営業していたジョイバリュー野辺地店を経営破綻した亀屋みなみチェーンよりマックスバリュ東北が譲り受けた店舗である。
  2. 代表は才賀藤吉『電気事業要覧. 第〔6〕回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  3. 『日本全国諸会社役員録. 第23回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. a b 『電気事業要覧. 第8回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. 建設計画があった『電気事業要覧. 第〔6〕回』(国立国会図書館デジタルコレクション)

外部リンク[編集]

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西津軽郡 鰺ヶ沢町 / 深浦町
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